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マルチーズ専門犬舎としての歩み
中田さん家のマルチーズは、自然溢れる滋賀県高島市朽木にて、
自家繁殖・健全育成にこだわった子犬達をお届けするマルチーズ専門ブリーダーです。
ネットでよく見かけるブリーダー仲介サイトでもなければ,
沢山の犬種を扱い安さをウリにする大型店舗とも異なります。
つまり、本当の意味で「ブリーダー直譲」が実現できる、数少ないブリーダーサイトだと自負しております。
2011年現在でブリーダー歴22年になるブリーダー公子が我が子の様に大切に育てた子犬達を、
サイト管理者の私(息子)が、この「中田さん家のマルチーズ公式サイト」を通じて、その存在を知って頂こうと思ったのがきっかけであります。

※以下は、サイト管理者である私(息子)の視点から描いた中田さん家のマルチーズの歴史です。
(第四章の終わりに初代アイドル犬「ハナ」の動画もあります。)

勿論
全て実話、細部の細部に渡るまでノンフィクションを心掛けたので、
「なんだか素人臭いな」と感じるかもしれません。
でも全国にブリーダーと呼ばれる人達は数多く存在しますが、
誰だって最初は素人だったはずです。

むしろ、初めから「バリバリのプロ」として開始した人の方が怖くないですか?
愛犬家とブリーダーの境界線は、実は非常に曖昧だと思っています。
犬を愛している事に変わりはなく、産ませた子犬の数や質、
そしてその姿勢の違いだけではないでしょうか。
それを踏まえた上で、お時間と興味があれば以下の駄文にお付き合い願いたいと思います。


●第一章「ペットはそんなに甘くない」

僕がまだ小学校低学年だった頃(1980年代後半)母親にこんな事を言ったのを覚えている。

「おかあさん、犬買ってくれへん?」

6歳の時に両親が離婚し、母親についていく事になった僕は、いわゆる母子家庭に育った。
それに加えて一人っ子という事もあり、寂しさから出た何気ない言葉だったのかもしれない。

「やっちゃん、犬を飼うってのはどういう事か分かってんのか?
毎日散歩に連れて行って、餌やって、うんちの始末もしたらなあかんねんで?
死ぬまでずーっと面倒見たらなあかんねんで?あんた、自分でそれ全部できるか?」

母親のその厳しい一言で、僕の淡い期待はもろくも崩れたのだった。
しかしそれは、弟や妹のいない僕に、
他人(他犬?)の面倒を見るという事の重みを教えようという親心だったのだと、今なら理解できる。


●第二章「チビとの出会い」

それから数年が経ち、僕ら親子は京都市内の一軒家に引っ越した。
母の本業であるマッサージ業を自宅で出来る様にと、一階を仕事部屋に、
二階を寝室に設けた二階建てだった。
とは言うものの、仕事部屋として使っていたのは一階の一室だけで、隣にある十畳以上もある広い空間を子供の僕が専有していた。
そして、二階に母の寝室があるのだが、もう一部屋余っており、明らかに親子二人には持て余す広さだったのだ。
そんな折、母が唐突に問いかけた。

「やっちゃん、犬飼わへんか?」

母は46歳、僕はすでに小学四年生(10歳)になっていた。
忘れかけていたあの頃の想いを、再び呼び覚まされた驚きもあったが、
留守がちな親の影響で、家に一人でいる事が多かった僕にとって、
その言葉は何よりも嬉しい一言だった。
仕事が軌道に乗り始めた事、広い家に引っ越した事、そして僕がある程度親の手から離れるまでに成長した事等、様々な条件が重なって生まれた母の決断だったのかもしれない。
僕は数年前のあの厳しい言葉を思い出し一旦躊躇したが、意を決してこう言い放った。
「飼うっ!!」

ペットショップに向かう車の中で、
「どんな犬がいい?」と聞かれた。
犬種名なんてまるで知らない僕は、漠然とした表現ではあったが、しかしはっきりとした口調で、
「白い犬がいい!!」
と目を輝かせながら答えた。

10分程車を走らせると一軒のペットショップがあった。
扉を開け中に入ると、そこは僕の10年という短い人生の中ではあるが、
今まで体験したことの無い世界が広がっていた。
店内には様々な種類の子犬がいて、店の奥からも犬の声が響き渡り、活気に満ち溢れていた。
初めて踏み入れた空間への、驚きと感激で言葉を失っていた僕を理解して、
母が店のおじさんに僕の要望を伝えてくれた。
すると
「可愛い子がいますよ。」と言って、おじさんは店の奥へ入って行った。
暫くしておじさんは、白い小さな子犬を抱えて戻ってきた。
その子は床に下ろして貰うと、まだおぼつかない足取りではあったが、
真っ直ぐに僕らの方へ駆け寄ってきた。
本当に真っ白な子犬で、聞いてみると「マルチーズ」という種類の犬だと教えてくれた。
それが
中田家とマルチーズとの出会い、そしてチビとの出会いである。

チビが我が家へ来てからの生活は、全てが新鮮で感動の日々だった。
母は仕事柄、出張で家を空ける事が多く、僕はいつも一人で寂しい思いをしていたのだが、まずそれが無くなった。
今まで一人だった空間にチビがいる。その事が何よりも大きかった。
犬というのは観察してるいと結構面白い。
寝てるのかと思うと、急に起き上がってウロウロと台所を覗いたり、
あらぬ方向を見ては物思いにふけっているのか、たまに
「フゥ」とため息をつく。
またある時は、絶対に捕まえる事ができない自分のしっぽを追いかけては、グルグルと回転したりもする。
僕が何か食べていると妙な視線を感じることもある。向こうの方から僕の手元をじっと見ているのだ。
そんな風に犬と一緒に暮らしていると、驚くほど人間臭い部分が見えてくる。
事あるごとに僕はよくチビの名を呼んだ。
特に用がなくても、とにかく呼びかけに応えてくれる事が嬉しかったのだ。
「チビ〜、チビ〜、チビィ〜」
何の変哲もない、ごくありふれた犬の名前だけど、
僕にとってはチビは
世界でたった一匹、唯一の存在だった。

●第三章「チビと北海道旅行」
それから一年後、小学校五年生の夏休みに、僕らはチビを連れて車で北海道一周の旅に出た。
チビは車に乗るのが大好きだったので、近所に出かける時もよく連れて行ったのだけど、
今回は長い。
当時住んでいた京都から出発して本州を真っ直ぐ北に、青函トンネルを渡って函館に降り、そこから小樽→札幌→夕張→十勝→釧路→網走と南から東の方は大体回りました。
函館では海鮮丼、小樽では水揚げされたばかりのイカソーメン、夕張では完熟メロン、十勝ではじゃがバター、釧路湿原では季節外れにもかかわらず丹頂鶴が見られました。そして最後に、網走と言えば(旧)網走刑務所だということで、そこを見学して旅行は終了。来た道を引き返して帰路につきました。
本当は根室半島の花咲まで行って花咲ガニを食べたかったんですが、時間がなくて断念しました。

山奥のレストランにて 十勝の牧場にて


この時の旅行では、三週間程の間ずっと三人で寝食を共にしていたんですが、
何をするにもチビが先なんです。

トイレ休憩になったらまずチビからさせてやり、食事時にもちゃんとチビの食器を持っていったので
そこにフードと水を入れてやりました。
車に乗っている時は僕のヒザの上が指定席で、そこからいつも窓の外を眺めるのが好きな犬でした。
あのね、空気を食べるんです(笑)
顔に向かって息を吹きかけると、口を大きく開けて舌をぺろぺろさせて、さも空気を食べているかの様にずっとそうやっているんです。
それが車のガラスを開けているとひっきりなしに空気が入って来るもんだから、チビはそれを食べるのに夢中だったんです。
でも体が小さいからそのままでは届かない。
だから僕のヒザの上に乗って、前足をドアにかけて必死で外の空気を食べるんです。
笑っちゃう話ですが、でもこれ
本当なんです。

●第四章「初代アイドル犬ハナがやってきた
さて、それからまた数ヵ月後、
チビのお嫁さんとしてハナがやってきます。
今までの話だと僕とチビの話ばっかりでしたが、
でも本当にチビがマルチーズが、そして犬が好きなのは母の方だったんです。
以前からペットショップのおじさんに相談したりして、子犬を産ませようと勉強していたらしく、急に母はつがいのメスを飼うと言い出しました。
僕も、もう一匹増えたら楽しいだろうなと思って大賛成した。
そしてやってきたのが、我が家の初代アイドル「ハナ」です。(二代目はパンジーです。)



これが二匹の
貴重なツーショット写真です。
どうですか?二匹とも、幸せそうな良い表情をしているでしょう?
それもそのはず。
二匹はとっても仲が良く、いつも一緒にいました。この写真も無理矢理隣に並ばせたわけじゃなくて、
気が付いたらこうして二匹揃ってたそがれていたんです(笑)

それからと言うもの、チビとハナは毎日仲良く遊び、そして喧嘩もしました。
チビが来る前は僕が一人で寂しい思いをしてました。
でも、
次に寂しい思いをしたのはチビだったんです。
僕ら親子が出掛けるとチビは一人ぼっちになってしまうので、不安だったんでしょう。
帰ってみると、トイレシートをビリビリにして鳴き叫んでいた事もありました。
しかしハナが来てからは、様子が一変しました。
僕らがいなくても、二匹でかしこくお留守番してくれる様になったんです。
そして二匹揃って「ワンッワンッ」と明るく出迎えてくれる様にもなりました。
      

中田さん家のマルチーズ初代アイドル犬 ハナの動画

これは、この間偶然見つけたハナの動画です。2002年7月に撮影したもので、このサイトに掲載する目的で撮ったわけではないのでもの凄く家庭的ですが興味のある方はどうぞ。

●第五章「ブリーダー中田公子の誕生」
やがて二匹の間に子犬が生まれ、一匹は我が家で飼い、残りの子を何人かの方にお譲りしました。
初めての出産の時は不安で眠れなかった日もあったそうですが、徐々に経験を積んでいく中で、
親犬に任せるべき所と人間が介助すべき所が分かるようになったと言います。
母が愛情深く、まるで我が子の様に育てた子犬は、
・とても人なつっこく元気で可愛い
・トイレのしつけが出来ているので飼い易い
・ブリーダー直譲ということもあり、健康で長生きしてくれる

と好評を頂いてきました。



そんな風に一匹一匹丁寧に育て上げ、細々とではありますが、
この16年間で100匹以上の子犬を愛犬家さんのもとへお譲りしてきました。
これが中田さん家のマルチーズの始まりです。

そして2005年12月、
中田さん家のマルチーズ公式サイトが遂にオープンしました。
おそらく我が家の様にマルチーズ専門で、しかもサイトを公開しているブリーダーさんというのは
まだ数件しかないと思います。
マルチーズに惚れ16年、これからも心身共に健全・健康な子犬を育て、
愛犬家の皆さんにお届け出来る事を祈っています。
 〜2005年12月4日〜

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